国際ウィンドウフィルム協会(IWFA:International Window Film Association)指定
ビジュアル・クオリティ・スタンダード
- ガラスに貼付施工されたフィルムは、ガラスと全く同じ品質の視界が得られるわけではありません。
以下は、取り付けられたフィルムに適用されるものであり、ガラスに関する品質管理事項は含まれていません。 - 取り付けられたフィルムは、完全に接着されるまでの時間が必要です。フィルム取り付けには、ガラス上でフィルムを浮かせる為の溶剤を使用します。余分な水分は施工工程内で排出されますが、 フィルムとガラス間には必然的に水分が残留します。十分な接着強度に達するまでの時間を養生期間(物性)と言います。 この期間に接着強度は増して行きます。養生期間は、フィルムの種類と厚さに関係します。また、気候・設置条件により期間が増減することがあります。
- 品質確認は、養生期間の終了を待たずに実施することが出来ますが、養生期間内の水泡、水分による歪、ぼやけの発生は欠陥としてみなされません。
- 品質の確認は、フィルムを貼り付けした室内側の少なくとも1.8m離れたところから、ガラスに対して直角に目視にて行います。直射日光でない自然光下で、対象となるガラスの周囲50mm幅を除いた領域を査定します。
- ゴミ、毛髪や繊維、ゲル化した接着層、指紋、気泡、水分による歪、キズ、フィルムの歪、しわ、折れ、エッジの剥離、切裂の全てが目立たなければ、その取り付けは容認できると考えられます。 査定において欠陥が目立つかどうかの判断は、4で定義した条件かで確認されなければなりません。
- エッジより周囲50mm幅の領域は、3及び4と手順で査定されますが、フレームの状態が悪く、規定の品質基準を充たすことが出来ない場合、多少のゴミは容認されると考えられます。
- エッジの隙間は、通常1~4mmです。この隙間により水分が排出されるとともにエッジに干渉しないことで剥離に発生を防ぎます。
- 厚みのあるセーフティー&セキュリティーフィルムの場合、エッジの隙間、1~4mm、また7ミル以上のフィルムは1~5mmが認められます。日照調整・セーフティフィルムについてもこの基準が適応されます。
フィルムが濃色の場合、隙間から光が洩れるのを最小にする為に、隙間は2mm以下を推奨します。 - 取り付けるガラスの長さと幅がフィルムの最大幅を超える場合、フィルムは、つなぎ合わせる必要があります。繋目は欠陥とみなされません。繋目線は直線でフレームのいずれか一辺に対して平行でなければなりません。 2枚のフィルムは重ね貼り、あるいは突合せにより貼付施工され、繋目の隙間は最大1mm以下とします。
- 特別なコーティングがされた高機能フィルムの場合、養生期間が長くなることがあります。
(参考)
フィルム厚(Mil) | フィルム厚(mm) | 養生期間 |
---|---|---|
4未満 | 100未満 | 30日 |
4~8 | 100~200 | 60日 |
8~12 | 200~300 | 100日 |
12~17 | 300~425 | 140日 |
国際ウィンドウフィルム協会ビジュアル・クオリティ・スタンダード訳文