グリーン購入法特定調達品目(日照調整フィルム) 判断の基準
- 次の要件を満たすこと。
ア.遮蔽係数は0.7 未満であること。
イ.可視光線透過率は10%以上であること。
ウ.熱貫流率5.9W/(㎡・K)未満であること。
- 日射調整性能について、適切な耐候性が確認されていること。
- 貼付前と貼付後を比較して環境負荷低減効果が確認されていること。
- 上記1.から3.について、ウエブサイト等により容易に確認できること、又は第三者により客観的な立場から審査されていること。
- フィルムの貼付について、適切な施工に関する情報開示がなされていること。
備考
- 「日射調整フィルム」とは、建築物の窓ガラスに貼付するフィルムであって、室内の冷房効果を高めるために日射遮蔽の機能を持ったフィルムをいう。
- 遮蔽係数、可視光線透過率、熱貫流率の計測方法は、JIS A 5759 による。
- 日射調整性能の「耐候性」の確認とは、JIS A 5759 に規定された耐候性試験において1,000時間の試験を実施し、遮蔽係数の変化が判断の基準①アに示されたものから±0.10 の範囲であること。
- 「貼付前と貼付後を比較して環境負荷低減効果が確認されていること」とは、輻射熱を考慮した熱負荷計算システムにおけるシミュレーションで、冷房負荷低減効果が確認されていることをいう。
- 調達を行う各機関は、次の事項に留意すること。
- ア.ガラスの熱割れ等を考慮し、「建築フィルム1・2級技能士」の技術資格を有する若しくはこれと同等と認められる技能を有する者による施工について検討を行うこと。
- イ.電波遮蔽性能を有するものを貼付する場合は、電波遮蔽による影響について考慮すること。
- ウ.著しい光の反射が懸念される場所において施工する場合には、周辺の建物等への影響について確認を行うこと。